介護実務者研修で学んだこと その1
前から欲しいと思っていたエンディングノートを買った。
星の王子様のやつ。可愛い。
本屋さんでいろんなエンディングノートを見てみたけれど、私はこれが一番好きだった。
これに私が小さい頃好きだったものとか、嫌いだったものだとかのあらゆるものを書くんだ。
私が小学生や中学生の頃はどんなものが好きだったのか、嫌いだったのか書くんだ。
大人になってから現在まで、何が好きでなにが嫌いなのか書くんだ。
どんな人生を歩んできたか、どんな人生を歩んでいるかを書くし、そしてこれからも書き足していくの。
そうしたら、自分が認知症になってしまった時、何歳に遡っても介護してくれてる人のなんらかの材料になるし、認知症にならなかったとしても、話題のネタになると思う。
これがあったら、私が介護する側の立場だったらものすごく助かるから、きっと私を介護してくれるかもしれない誰かが現れても助かるんじゃないかなと思ってる。
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家族って、意外と自分の家族のことを分からないことが多いと思う。
介護現場にいるときにそう感じた。
そりゃそうだよね、自分の親が子どもの頃なにが好きで、青春時代をどう歩んで、何に悩んだり苦しんだり、幸せを感じたりして来たかなんて、私にも分からない。
青春時代にどんな音楽を好んで聴いてたのかくらいは知ってるけれど、幼い時の好みまでは知らない。
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それから、いよいよ自分に死が迫ったとき、どうしたいかを書くんだ。
いよいよ口からごはんが食べられなくなったら、延命のためだけに無理にご飯を食べさせてもらいたくないし、ましてや胃ろうや経管栄養なんてもってのほか。水分補給のためだけの点滴だってして欲しくない。
最低限の緩和ケアだけして欲しい。
そういう、私が喋れなくなっても家族がどうしたらいいかわかることを書きたい。
エンディングノートを今書くという事は、大切なことなんだなということは、研修で学んだ大きな収穫。